今日は父親の命日だ…
父親との語らいは あまり記憶になく ただ一度だけ幼少の頃 友だちの家に遊びに行き あの頃テレビなんて そんなに置いていない時代で スッカリ夢中になり 時間が経つのを忘れていた…
大慌てで 帰宅したが 待っていたのは 仁王立ちしている父親であった… 無言のまま少々二人顔を見合わせる…
先陣を切って発した父親の言葉は「…今 何時だと思っている!」 「8時半を回りました…」 すいませんの言葉を発する間も無く 父親のビンタが僕の頬をめがけ飛んできた!
2、3メートルも飛んでしまったろうか?…
しかし 不思議とビンタの痛さは無く それより父親の姿が 大きく見え まるで仁王像に見えた! ひたすら「遅くなりすいません!もうにどとしません!」と必死に誤った記憶が残っている… それが たった一つの唯一の父親との思い出である…。
父親は僕が19歳の時に逝きました…52歳と言う若さながら 僕が中学生の頃から寝たきり状態で7年間 母親の苦労をも顧みず 逝きました
酒好きの父親は2度の事故に遭い 一時は全身麻痺 手術により一時回復はするが 時間の経過と共に また 動けなくなり 母親の介護の苦労も虚しく先立ちました…また後を追うように祖母も よく年逝きました…。
父親…あの当時の父親像は昭和全盛期の中の威厳の強い 父親像であった…
父親に 何一つ教えてもらったものなど無く ただ「お前は家の跡取りだ」と意味不明な言葉だけ残して逝ってしまいました…。
父親の親も また早死にしている…病気らしい
父親も農家はする気がなかったらしく事務方を目指して 国鉄マンの試験も受かり 正に直ぐ入る寸前の出来ごとで 運命を塗り替えられた…
なんだか 似ている 父親の運命と…僕も アナタのせいで 生き方を変えられた…
どこに 母親を捨て 祖母も捨て 好きな道を歩いていけましょか!
運命とは 続くのか? 不幸な血筋の運命なんてあるのだろうか?…
3年前 実の弟も アルコール依存症の末 脳溢血で この世を去った…孤独死であった…。
この先も、また不幸が待っているのだろうか… 待っていたとしても 最後は笑って眠りたい…。
美樹生
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2018.07.16 20:37
2018.07.16 20:19